JPRiDE Newsletter 19-Sep-2025 #2(後編)

コンテンツ製作の裏側

実機収録の詳細
ai による楽曲製作/カバー、etc.

JPRiDE QUEST 紹介ページに掲載している実機収録とコンテンツ製作の裏話...


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前編はコチラ。
実機収録サウンド・デモ

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収録したサウンドについて補足

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当然ですが、実機のイヤホンを耳につけて聴くのと完全に同じ音がするか、というとそうではありません(ライブで現場で聴くのと、ライブ・アルバムを聴くのが違う様に)。

紹介ページに掲載している説明動画ではカンタンに触れていますが、サウンドの違い(収録に使ったマイクの特性、とも言えます)をもう少し詳しくお伝えします。

まず、今回の収録方法/環境で実機収録した録り音には楽曲の生データにない響きが加わって聞こえます。

次に、高域。ここが一番、影響を受ける部分。解説動画では「ぼやける」とだけ書きましたが、具体的には 周波数帯域で 10K以上が(高くなるほど)減退します。明瞭さが減ちゃいます。(マイクのカタログスペック上は録れるはずなのですが、、、録音テクニックかもしれません。。。)

次の画像は、生音源の波形と、それを収録した音源の波形解析の一例。

オレンジが生データの波形。
ブルーがマイクでの実機収録。

QUEST だけでなく、どの実機のどんな音色を録ってもこの傾向です。

逆に低域はすこし広がります。収録する音色によっては、イヤホン実機では音割れしないけど、収録時には音割れする事もありました。

総論、感覚値ですが 80点〜85点くらいあげていいかな、という録音です。

「残りの20%(くらい)が大事なんだよ、その微妙な違いが」

と思った方、はい。その通りです!

なのですが、

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収録データを聴きまくった結果

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おそらく、多くの人にとって「ちゃんと比較しないと、特に気にならない」レベル 言い換えると、実機収録した音源だけを聞いたら特に違和感がない

十分に楽しめると思いますので、ご安心下さい。(もちろん、ガチで聞きにいったらい分かります!)

QUEST リリース前に 17 モデルほど録りましたが(サイトには部分的に掲載)

同じ条件・サウンドを違うモデルで収録し →

DAW(サウンドデータを編集するアプリ)にならべ →

タイムラインをぴったりあわせ →

同じ曲のループを、1小節ごとにイヤホンのモデルを切り替えてつなぐ。

みたいな作業する中、収録した音源、生データ、それらを聴きまくってた結論です。

なお、こういう作業をしていると、気づく事があり、

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◯ 実機収録で気付いた
QUEST の音色=開発者の趣味強め

即修正
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実機収録では、QUEST から 5 つの音色を選びました。それほどクセ強でないものを選らんだつもりなのですが、収録した他モデルと比べると、モロに開発者の趣味(中域削ってしまう、いわゆるドンシャリ的のサウンドが好きなので、そういった音色をつくりがち)が出ている。。。

この事に、収録結果の編集中に気付きました。

そして、そのあとすぐ、ドンシャリ的でない中域リッチに寄せた音色を採用し、QUEST のプリセット音色の一部を調整(これは、商品リリース前の出来事)。

それでも、平均値とか、最大公約数を狙いにいったりしていませんので、ご安心ください。

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音色は無加工。音量調整だけ。

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そのままです。


なお、当初はプレイヤー側の音量を一定にし、モデル毎の音量差も収録していました(モデルごとに、全然違います。音圧が)。ですがこの方法の場合、複数のモデルの音をまとめると、急に音だ大きくなったり、「おそろしく聞きづらく」なる為、音圧の違いを伝える事は断念しました。

そうして、、

2025年9月上旬、現在公開中の実機収録コンテンツの編集を終え、少しは睡眠時間を確保できる、、、と思いきや、とんでもない発見をしてしまいます。

それが、、、

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ai による楽曲製作

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少し前から、ai による楽曲のクオリティがとんでもない事になっている、と見聞きしていましたが、ひょんな事から、それを自分でも試してみました(これは、リアルに 2025年9月9日の話です)。

最初に試した事は、

私が今回の新商品リリースの告知の為に準備していた 25年1月に書いた、JPRiDE Newsletter 。その文章の前半をそのままコピペし、音楽生成ai (SUNO ai を使っています。一番有名なヤツです)に放り込んで、曲調だけ指定する。。。

それだけで、、、

壮大なアレンジと、人間技とは思えない歌唱力、高すぎる楽曲クオリティ、、、そして、放り込んだ歌詞との絶妙に違和感、そして、意外性(ai ならではの、ガチャ的な楽しさ「そうくるか」)。

普通に聴ける(なんなら、普通にいい、笑っちゃうくらい良い場面とかあります)、

そんな楽曲が生成されるじゃありませんか、、、

公開している楽曲の2つは、本当にそれだけで作ってます(メール → ai)。

たとえば、プロンプト = male vocal, heavy metal(男性ボーカル、ヘビメタ)、それだけ。

さらに興味深いのは、ここから。。。

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ai カバー が、、、すごすぎる

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2025年9月14日、、、カバー、という機能があることを知り、試しに自分の曲(録音済)を入れてみたところ、、、

自分の技術では表現できないような演奏力。

自分がイメージできないようなアレンジ、意外性。

一言で、

やべー!!!!

という曲ができるのです。

これについては、BEFORE-AFTER があります。

BEFORE: この紹介動画のBGM (BGM なので Vocal トラックは抜いてます)

https://youtube.com/shorts/jMEFsn88-pM?feature=share

AFTER: QUEST のページに掲載しているこの楽曲

https://youtu.be/wRAwgo1Tv1E

すごくないですか!?

音楽に限らずですが、自分で思いつくアイディアは、自分が出来ることの範囲と近くなると思います。たとえば私の場合、ギターはこうしよう、は少しは思いつきますが、シンセでこういう音を入れよう、は全然アイディアがありません。

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ai がそういった自分の限界からくる限界、みたいなモノを取っ払ってくれる、まるで、優秀なアレンジャーが横にいて提案をくれるみたいです(こういうアレンジどう? とか、 ここでこの音入れてみようよ、とか)自分のアイディアを拡張してくれる、という。

もちろん、

歌詞を変更するのも、ai がカンタンにやってくれます。

そこからは、ガチャにつぐガチャ。

この発見もあり、また、商品コンセプト楽曲にしたくなりました。(出来る、と分かった事をやらずにいるワケにはいきません)。

当然、Eメール下書きを放り込むだけじゃない、ちゃんとした歌詞にしたい、という欲望が芽生え、、、歌詞を書き、楽曲のガチャにつぐガチャ。

大変だったのは、ちゃんと歌詞を書いた作品には コダワリ が生まれてくるので、こうでないとダメ、みたいな事になります。

もっと大変なのは原曲が存在するカバー。メロディとか節回しまでコダワリがあるので大変です。少しでもイメージと違ったら、、、やり直し(修正する機能を覚えてる時間がなかったので、ガチャ引きまくり...)。

ずっと寝不足。。。

結局、カバー含めて12曲つくりました(動画化も大変ですw)。

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ただ、歌詞も、こうした通信も、 ai で満足した事がありません(絶対に使いませんw)

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今まで何度も試していますが、

(私の ai 使いこなし技術が足りないだけかも、と前置きしつつ)、

ai で、これだ、って歌詞を生成できた試しがありません。

ビジネス文書のまとめ、とかならいいのですが、歌詞、お読みになっているメールとか、何かを伝えたい時には、自分で時間をかけて、100% 自分が言える事だけを伝える、その方がいいと思っています。

たとえそれが、商品コンセプトの紹介というテーマありきのモノだとしても、自分の言葉にならないとダメなモノ、そのコダワリが僕らと ai との違い、、、と思います。

さいごに、

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音楽生成 ai の楽しい使い方

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これ、誰でも楽しめます。

一番楽しい使い方は【ガチの楽曲製作ではない】と思っています。

誰もが楽しめるメッチャおすすめの使い方が、

◯ ラインスタンプの代わりに:「今日はありがとう!」とかを、曲にして送る。

◯ 即席ジュークボックス: たとえば、日記とかをかいて、歌詞として放り込んで、曲にして流す。

SUNO ai 、無料アカウントでも音楽生成できるので、ぜひ、お試し下さい。

少し脱線しましたが、音楽好きの皆様だと思いますので、書かせていただきました。

サウンドメイクイヤホンの紹介も見て欲しいですが、ぜひ、曲を聴きにきて下さい。


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